忍者ブログ
たそがれ屋のブログ。かわいがってあげてください。
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本末転倒な結果

僕の研究室では節約が叫ばれます。
いや、当たり前の事です。
遺伝子研究の試薬と言うのはどれもバカ高いんですよ。
本当に。
たった50µLぐらいで数万なんか当たりまえ。
本当にバカみたいな値段なので、節約するのは当たり前なのです。

ただ、試薬をケチり過ぎて、実験失敗を招いているのも事実な気がするんですよねえ。
例えば、大腸菌のカラーセレクションを行うために使うX-galとIPTG。通常のプロトコルの半量しか入れない為、カラーセレクションが基本できません。だってほとんど全部白コロニーに見えるんやもん。
そして僕が最大に思うのが、コロニーPCR。
大腸菌に組み換え遺伝子を導入した時のインサートを調べる試験の手法の一つなのですが、これは大腸菌を直接PCR溶液にぶち込んでPCRして、目的のインサート+約150bpぐらいのバンドが出れば成功なのですが、大腸菌そのものがPCRを阻害する要因満載なので、結構失敗するんですよねえ。
菌の入れすぎも、入れなさすぎもダメ。
インサートされてる配列によっては効率ダウンがジャブのように効いて、結局、配列が増幅されないこともあります。
とまあ、最近僕はこのインサートチェックが全くかからないという事に悩まされていたのですが、周りにこっそりとプラスミドを抽出し、抽出したプラスミドに対してPCRかけると…
ちゃんとかかるやん!
コロニーPCR用に24サンプルもPCRかけたことを考えれば、明らかに試薬の無駄。
本末転倒な結果すぎます。
まあ、プラスミド抽出にも色々と試薬使うので、コロニーPCRで出来るならそっちを使うべきでしょうね。
ただ、今回は配列的な問題か、全く成功しなかったので、ひっそりと使わせていただきました。
さてえ。
後は遺伝子の配列読んで、正しく単離できてれば、次のステップに行けます。
脱!細胞培養!!

拍手[0回]

PR
コメントを投稿する

HN
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
Calender

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
Blog Counter

Profile

HN:
武神
年齢:
34
HP:
性別:
男性
誕生日:
1991/01/23
職業:
大学生
趣味:
写真
自己紹介:
北の大地の大学院生、まさかの埼玉でしがない会社員となる。

相変わらず愛機のSONY α77と共に写真撮ってます。
被写体は風景(滝・星景)と動物。
14年ぶりに水泳を再開する予定。
最新コメント

[10/28 はっせ]
[10/27 ぱい]
[07/30 武神]
[07/30 ミロ]
[07/29 武神]
Archive

Access Analyzer