今までAdobe製品では、SONY Aマウントカメラは冷遇され続け、マニュアルでいろいろいじらない限りは恐ろしく狂った色で画像が吐き出されてきました。
それは、カメラ対応のプリセットが一つも存在しないため。
一応、「Adobe Standard」というプリセットはカメラごとに調整してあるらしいのですが、どこが調整してあるのか全くわからないぐらいに、色をはずしてます。
ところが、α99が発売されたことにより、α99だけはプリセットが登場。
その恩恵を…
とは、別に受けられないα55。
しかし、せっかくのαシリーズのプリセットが存在するのです。
なんとか使えないかと試行錯誤しました。
いじるとヤバそうなファイルをごそごそ弄り弄り…
辿り着いたはプロファイル管理のフォルダ。
その中のIndex.datというファイルを弄り、プロファイルも少し書き変えてやると…
[Before]
[After]
劇的に色が変わりました!
α99用の風景用のクリエイティブスタイルの色空間ファイルをα55に使えるように弄ることに成功!
これで、勝負写真は安心してLightroomで現像できるな!
SONY純正の「Image Data Converter」は色再現は完璧ですが、かゆい所にまったく手が届かないソフトなので、勝負写真の現像にはあまり使えなかったのですが…
これからは載せる写真もグレードアップするかもしれませんよ(笑)
ちなみに、調子乗ってα99のクリエイティブスタイルを全部α55用に移設した(笑)
α55にないクリエイティブスタイルもあるので、実質的に使えるのは「標準・風景・ビビッド・ポートレート」の4種だけ。
それ以外だと、色が変になります。
そういや…
夕景のプリセットって無いのか…???
続きに弄り方を載せておきます。
[3回]
○SONY α Aマウントシリーズ用のキャリブレーションプロファイル移植の方法(α55の場合)。
1.Lightroomのインストールフォルダに行き、Resources⇒Camera Profilesにアクセス。
2.Index.datをデスクトップに移動(そのままだと読み取り専用が効いて、書き換えられない)
3・「Camera」フォルダ内にある、半角英数13文字(スペース等含む)分のカメラを一つ選び(例:Sony SLT-A99V、Sony NEX-VG20)、バイナリエディタなどで(NULL文字を書き変えないタイプのテキストエディタならなんでもOK)、「Index.dat」のそのカメラ名を全て「Sony SLT-A55V」に書き換える。
4.「Sony SLT-A99V」のフォルダをコピーし、「A99V」を「A55V」にリネーム。中のファイルに対しても同様の事を行う(カメラの機種の文字数さえ同じならば、ほかのカメラでもOK。ただし、色の出を保証しません)。
5.リネームしたファイルをバイナリエディタ等で開き、最初のほうに出てくる「SLT-A99V」を「SLT-A55V」に書き換える。
6.Lightroom起動。
7.カメラキャリブレーションに選択肢が増えてるはず…
LightroomはRAWに記録された「画像入力機体名」を元にファイルを参照しているので、RAWか、現像後のExifを調べて出てきた機種名がカメラ名に当てはまります。
原理さえ分かればいかようにも書き換えられますよ。
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α55を現在でも使っている者です。
Lightroomの使い勝手は気に入りながら、現像時にあれこれ調整しなければならないうえに、思い描く色に辿りつけずに困っておりましたが、この内容を真似させて頂いてからは、WB調整程度で80点以上に仕上がるようになってとても助かっております。
すみません。
Lightroom、使い勝手良いですよね。
ただ、α77ではこの方法はダメでした。
このα99プロファイルを自作プロファイル用フォルダに入れてやると認識するようです。
もし成功の実例があればご教授願えませんでしょうか・・・
α99のプロファイルをα77に移行する方法ですが、
「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\CameraProfiles」
に自作のプロファイルを入れることで使う事が出来ます。プロファイルの認識はファイル名と内部のデータで行っているので、ファイル名、または、中身をバイナリエディタでSLT-A99をSLT-A77に書き換えて先ほどのフォルダに入れれば使えるはずです。